シナモン小さじ1は副作用の危険性あり!シミ&シワに効果的な摂取量
「シナモンがシミ&シワに効く」とテレビ番組で紹介され、話題になっています。
しかし、夢のような食材も食べ過ぎは禁物。
過剰摂取は、肝機能障害を起こす危険性が指摘されています。
ネットで検索すると、一日の摂取量の目安や、小さじ一杯の定義も曖昧です。
安心してシナモンを摂取していくため、徹底的に調査しました。
結論として言えるのは「毎日小さじ一杯摂るのは過剰摂取が心配」ということ。
最後に、シナモンを美味しく食べる方法と、血管を丈夫にする習慣についても紹介します。
目次
シナモンがシミ&シワに効くって本当?!
「シナモンがシミやシワ改善に効くんだって。」
ほぼEテレしか見ない私にとって、テレビ好きの母からの情報提供は貴重(笑)
しかし、肝心な情報はテキトーなんです。
どうして効くのか、どのくらい摂取したらいいのか・・・早速ネットで情報源を調査しました。
母が見たのは、2017年6月3日放送の「ジョブチューン」。
名医たちがぶっちゃける最強の食べ物スペシャルでした。
シナモンについての説明は、愛媛大学 医学部附属病院の「伊賀瀬道也 先生」。
最先端でアンチエイジング医療に取り組んでいる先生です。
更に調べていくと・・・
他の番組でも同じような特集があったんですね。
2017年3月11日放送の「世界一受けたい授業」です。
プレゼンテーターはアンチエイジングの第一人者と言われる「根来秀行 先生」。
ハーバードやパリ大学など、世界中の有名な医学部の教授を務めています。
シナモンがシミ&シワに効くことは、最先端の研究結果に裏付けられていると言えそうですね!
毛細血管を丈夫にするシナモン
なぜ、シナモンがシミやシワを改善してくれるのか?
それは、「シナモンに含まれる成分が毛細血管を元気にするから」です。
紫外線だけでなく、毛細血管の老化もシミ&シワの原因となります!
加齢とともに、毛細血管も老化するんですね。(血管のゴースト化)
血管が老化すると、血管が細くなり血流が悪くなります。
すると、「細胞に必要な栄養や酸素を届け、代わりに老廃物を引き取る」
という、肌に必要なサイクルが充分に行われなくなります。
その結果として、シミやシワが出来てしまうんですね。
老化した毛細血管が元気に復活すれば、シミやシワが改善されるということです。
そこで、シナモンの登場!
シナモンに含まれる成分が、内皮細胞同士を近づける性質のあるTie2(タイツー)を活性化し、さらに壁細胞と内皮細胞をくっつける効果もあるのです。
(引用元:正解一受けたい授業公式HP)
体内の見えないところで、シナモンはすごい仕事をしてくれるんですね。
知っておくべきシナモンの正体
シナモンにも種類がある
ちなみに、同じ香りのする「シナモン」と八つ橋に使われる「ニッキ」は同じだと思っていたんですが、微妙に違うんですね。
同じクスノキ科だけど、違う木が原料なんです。
漢方に使われる桂皮(ケイヒ)も、またクスノキ科の違う木。
(参考元:ニュースと共に生きる、日本漢方生薬製剤協会)
ケイヒエキスの含有量に差があるのかは、調べてもわかりませんでしたが、摂取しやすいのはシナモンパウダーですね。
また、これらのサイトには書かれていないのですが、シナモンと呼ばれる商品には、セイロンニッケイだけでなく、カシアという原料も使われます。
セイロンニッケイとカシアは、注意すべき大きな違いがあります。
次の章で詳しく説明していきますね。
小さじ1では過剰摂取が心配
伊賀瀬先生いわく「45歳頃から血管が老化し始める」とのこと。
50代の母は、私が予防のためシナモンを摂取するより、沢山食べてもいいものか?
いやいや、そんなことはありません。
注意したいのが、過剰摂取です。
食べ過ぎると、肝機能障害をおこす場合がございます。
目安としては1日0.6g(小さじ半分程度)です。
(引用元:正解一受けたい授業公式HP)
番組公式ページを見ると、根来先生は一日小さじ1/2程度(0.6g)が適量と言っています。
しかし、ジョブチューンで伊賀瀬先生は、小さじ1杯(1g)と紹介されていたようです。
この微妙な量の違いは後で触れるとして・・・
シナモンに含まれるクマリンという成分は、過剰摂取により肝臓に負担をかけてしまうんですね。
伊賀瀬先生も、肝臓病の方や妊娠している方は摂取しないよう注意を呼びかけていました。
さて、実際シナモン小さじ1杯は何グラムなのか調べてみると、
GABANのシナモンが、小さじ1杯=約1.8gとの表記がありました。
(参考元:ケンコーコム)
手持ちのシナモンはS&Bのシナモンですが、実際に測ってみました。
1gと2gを行き来しています。
0.1g単位のハカリの検証じゃなくて申し訳ないです。
しかし、これで、小さじ1杯=約1.8gだろうということが確認できました。
製品による微妙な違いがあるにしても・・・
先生達の提示していた小さじ1杯よりも多いですね!
0.6g摂取するなら、小さじ1/3程度になります。
もし小さじ1杯1.8g摂取したとしても、問題はないのでしょうか?
調べると、東京都福祉保健局のホームページに、シナモンパウダーの摂取量上限について載っていました。
(参考元:シナモンを含むサプリメントの過剰摂取にご注意 / 東京都福祉保健局)
東京都が、市販されているシナモンを調査した結果と、ドイツで発表された研究結果をもとに、数値が出されています。
体重50キログラムの成人の1日許容量(各食品について、人が一生涯にわたり摂取しても健康への影響上問題がない一日当たりの摂取量)を計算すると、
セイロンシナモンでは364.6g、カシアで1.5g、菓子で253.3g、サプリメントで1.9gでした。
カシアは、セイロンシナモンは約240倍ものクマリンが含まれているんですね。
S&Bのシナモンの原料はカシアです。(電話で問い合わせました。)
中国産なので案の定でしたが・・・
カシアのシナモンは、上限量1.5gなので、小さじ1杯1.8g摂取してはオーバーしてしまいます!
カシアのシナモンを、きっちり小さじ1杯毎日摂取している方がいないか、少し心配です。
セイロンシナモンならば、上限量364.6gということで、慎重にならなくても良さそう。
母はこちらを購入して冷凍庫に保存しています。
無農薬、無肥料のスリランカ産セイロンシナモンです。(ラインナップは、20g、100g、1kg)
私も、手持ちのS&Bシナモンを早く消費して、早くセイロンシナモンを使いたいです。
母には「小さじ1じゃなくて1/3でいいよ!」と電話しました。
小さじ1杯は多すぎて無理だったわ〜しかも最近食べてなかった(笑)
なんて言ってましたが、そのくらいテキトーな性格のほうが健康でいられるって話は本当かも?!
私は、気が向いたときにひとつまみ(約0.2g)くらい、色々な食べ物に振りかけて食べています。
シナモンに期待する効果は、ある程度期として、あとは運動などで対策しようかな、と。
ここからは、シナモンを美味しく食べるレシピと、毛細血管を強くする運動について紹介していきます。
シナモンを使ったレシピ
先生おすすめのシナモンレシピ
伊賀瀬先生がおすすめされていたのは、「シナモン豆乳」。
レシピはこちら。
<シナモン豆乳の材料>
・豆乳 200ml
・シナモン 小さじ1/2(0.5g)
・オリゴ糖 適量
(引用元:シミやシワの改善・予防に効果的な食べ物・運動 / 横浜の子育てパパが日々学んだことを書き記します。)
豆乳はイソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするため美肌にいいとされていますよね。
オリゴ糖は、腸内環境の改善が望めるのと、GI値が砂糖より低いのも嬉しいポイントです。
作って飲んでみました。
まあまあ美味しく頂けましたが、毎日飲むかというと、う~ん・・・です。
シナモンが大好きな人には、いいと思います。
個人的には、インドのチャイが好きなので、これならミルクティーに入れたい!という衝動にかられてしまう(笑)
しかも、チャイはシナモンパウダーではなくシナモンスティックで作るのが美味しいんです!(話がズレました)
すると、数日後また母から電話がかかってきました。
リンゴよりバナナがイケるよ!
シナモンと言えば、バナナよりリンゴと合うイメージですよね。
母が、シナモンはバナナとの相性が最高だと言うので、試してみることに。
シナモンバナナ
バナナにシナモンをかけるだけなんですけどね・・・
食べてみると、予想以上にバナナとシナモンの相性の良さが感じられました。
レシピとは言い難いのですが、究極に簡単でオススメです(笑)
バナナ嫌いでしたら、申し訳ないですが。
ドリンクよりも、バナナ、リンゴ、トーストなどの食品に、ひとつまみのシナモンのほうが、私は続けていけそうです。
つまり、シナモントーストとか、普通に美味しいのがいいってことですね(笑)
写真では、小さめのバナナに、小さじ1/4(0.45g)のシナモンを振りかけています。
個人的に、これが限界量です。
これ以上多いと正直キツイです(汗)
普段は、ひとつまみ(0.2g程度)振りかけて食べています。
毛細血管を丈夫にする生活習慣
毛細血管を丈夫にするのは、シナモンだけではありません。
ジョブチューンでは、つま先立ち運動が効果的と伊賀瀬先生が紹介していました。
1日60回、イスの背もたれ等につかまって、かかとを上げたり下げたりします。
コツについては、後で紹介する根来先生の紹介されている方法も参考にして下さい。
シワを実際に改善した人たちは、シナモン摂取と同時に、この運動を行っていたようです。
(参考元:シミやシワの改善・予防に効果的な食べ物・運動 / 横浜の子育てパパが日々学んだことを書き記します。)
これなら、歯磨きやドライヤーの時間にできますね。
以下のサイトでは、根来先生監修の毛細血管を増やす生活習慣が、掲載されています。
ポイントを簡単にまとめてみました。
【睡眠】
・基本は7時間。短くても長くても老けてしまう。
・朝日を浴びる。
【運動】
・筋トレは下半身中心に行う。(つま先立ち運動の他、スクワット等もいい)
・ふくらはぎの筋トレ(つま先立ち運動)
「椅子の背もたれをつかみ、足を肩幅に開き、両足のかかとをゆっくり5秒ずつかけて上げ下げする。」
ふくらはぎの筋肉を意識することが大事。
【食生活】
・フルーツは朝に、カルシウムは日が暮れてから食べる。
・「野菜・海藻→タンパク質→炭水化物」の順に食べる。
【お風呂】
・忙しい夜こそ湯船。
・お風呂の前後に500mlほどの水分補給。
【抗ストレス】
・90分集中したら、5分休む。
・ガムをかむ。(ハッピーホルモンが出る)
根来先生も伊賀瀬先生も書籍を出しておられるので、詳しくは本で学ぶことができます。
ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!
シミ&シワ改善だけでなく、健康のためにも、毛細血管は重要な役割を果たしているんですね。
シナモンだけでなく、生活習慣全体を改善しなくては、と思いました。
おわりに
シナモンは、無理せず、普通に美味しく食べられる量を食生活に取り入れるのが良いのでは、と思います。
また、体にいいと言われる物でも摂り過ぎは良くない、ということを再認識しました。
体に必要な塩も、摂り過ぎたら有害になってしまうんですから、やっぱり食生活は「適度」が大事なんですよね。
目には見えない毛細血管のことを思いやって、全身若々しさを保っていきたいですね。